一月一日
そいつはいきなりやってきた
どんな場所にもそいつはいた
しつこいやつで
いつもそいつは隣にいた
気持ち悪いほどだった
クリスマスも終わり
もうすぐ年が明けるころ
そいつは言った
あけましておめでとう
そして さようなら
意味が分からず返事をして
会話を終えた
何もなくあの日を迎えた
十二月三十一日 別れの日
来年も一緒のはずだった
あの大雨は生涯忘れられぬことだろう
初日の出を見たとき
そいつはすでにいなかった
すぐ隣にいると思っていた
呼んでも吹くのは風ばかり
当然が変わったあの瞬間
涙があふれた
もしも願いが叶うなら
もっと大事にしたかった
この後悔は一生変わらぬおもいでに
2年生のてっちゃんの作品
1/3新聞に掲載